2019/08/30 17:18

 

 


当方の作品は基本的には一層ずつ手描きで8~12層程度にUVレジンと交互に絵柄を重ねています。

UVレジンのメリットは硬化速度が速いこと。

透明度や製作物サイズの限界などエポキシレジンには劣りますが、UVレジンならではの手軽な魅力を最大限にいかしての製作方法をご紹介させていただきます。

 

以前は土台に市販のミール皿やプラバン、檜の板などを利用していましたが

現在はモールド(型)から手作りしています。

モールド作りに使用している材料は

「型取り用シリコン HTV-4000 500グラム 硬さ普通タイプ」

※アマゾンで2100円。

型を作るための原型に使う材料は粘土やプラバンなど色々。

シリコンの硬化不良を起こす材質もありますし、原型に使う材料に不安がある場合は一度レジンでコーティングを施してみたり。

思うようなモールドを製作できるようになるまでに相当失敗作も。

納得のいくものを作るには、その数倍の失敗作も必要です。



さて、型を用意できましたら

出来上がった型にレジン液を流し込みます。

私が使うのはUVレジンの中でも

LED&UV SUPER RESIN(エルベール株式会社) です。(2019年1月~)



現在好んで使っているUV照射ランプも、こちらの写真に写り込んでいる商品です。

製作中のモチーフを動かさずに照射できるのが助かります。



作り方



まずは土台の裏面に銀箔を貼る作業。


銀箔を貼る目的は裏面に貼り付けることになるアクセサリー金具を隠すことと、絵柄に一層の奥行きと透明感をもたせること。

まずは銀箔を貼りたい部分にレジンをうっすらと伸ばします。

均一に作業を進めるために、0.01グラム単位で計ってレジンを乗せ、針を使って伸ばします。

綺麗に銀箔を貼るコツはレジン完全硬化の一歩手前。

1秒単位で状態が変わりますので慎重に。

完全硬化してしまってからでは箔が貼りつかず剥がれてしまいます。

ベタベタすぎても、上手に貼ることができません。

あえて若干のシワをよせて貼りたいときと鏡面のように仕上げたいときとありますが未だ狙って仕上げるのは至難の業。

銀箔の状態が描いた絵の反射具合を左右します。

箔を貼り付けたら箔の保護のために、もう一層レジンをかぶせます。

これで土台の出来上がり。


土台を仕上げた後、イラストを描き込んでいく作業に使う画材は…

アクリル絵の具と、パステル。

(面相筆は京都「香雪軒」さんの『祇園』という名の面相筆を愛用しています。)



面相筆を使って少しずつ描いて、レジンを数滴たらして針で丁寧に伸ばし、UV照射して固めて…

を繰り返すこと8層~12層。




ちなみにレジンへのパステル着色のコツは、箔貼り同様にレジン完全硬化の一歩手前。

このタイミングが難しいのです。

パステルを載せるタイミングが1秒ズレるだけで色移りが変わります。

タイミングの見極めは……ナイショ(たいしたことでは無いのですが)


 

さて、この作業を側面にレジンがこぼれる一歩手前まで重ねたら…

最後が一番緊張する作業。

もう一層表面にレジンをのせ、

表面→側面→裏面と綺麗に繋がるように、

針の先を使って そっと 表面のレジンを側面全体に垂らすのです。



一番最後に垂らすレジンの量は微妙な量。

(多すぎると、こぼれ落ちますし、少なすぎると、ムラが出ます)

目分量で乗せると失敗しますので、0.01グラム単位で計ってレジンを乗せます。

この作業が一番緊張します。

時々お誘いいただけるにも関わらず頑なにワークショップ講師をお断りしているのも

実は、この作業の大変さゆえ…。


モールドにレジンを流し込むところからココまで、おおよそ2時間程度の作業時間です。

そして、完成品がコチラ。



 


イベント会場でも

「七宝ですか?」

「ガラスですか?」

とご質問いただくのですが…。

これはUVレジンにしかできない工法だと感じています。

劣化性質などの欠点も、見方を変えて刹那的な美しさ、儚さと捉えるなら

また違った魅力があるように感じます。


見る角度によって表情を変える小さな世界。


写真では伝えきれない不思議な魅力。

ぜひ一度お手に取ってご覧いただけましたら嬉しいです。



レジン作品製作の参考になりましたでしょうか…♪


 現在の作品はマメにインスタグラムに載せています。お気軽にフォローいただけましたら嬉しいです!

https://www.instagram.com/matsumoto_miki_rumphius/