- 2023年春、故郷札幌へ移住しました。気持ちも新たに製作その他楽しみます。
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MIKI 活動について
2023/06/23 15:50
一層ずつUVレジンと交互に手描きで絵柄を重ねる製作方法。
UVレジンならではの魅力をいかしての製作を簡単にご紹介してみます。
まずは、ペース作り。
ベースに市販のミール皿やプラバンを利用すると、ベースから剥がれてしまうことがあります。UVレジンは硬化後も少しずつ収縮が進むことがあるためです。ベースもUVレジンで統一することで剥がれを防げますので、ベース用の型から手作りしています。
雪輪型、丸型、スクエア型など目的に合わせて好みの型を用意しています。
シリコンでの型作りも覚えると製作レパートリーが増えますのでお勧めです。
出来上がった型にUVレジン液を流し込み、UVランプを照射して固めます。
現在、UVレジンで一番気に入って使用しているのは、こちら。
LED&UV SUPER RESIN(エルベール株式会社) 。(2019年1月~)
好んで使っているUV照射ランプも、こちらの写真に写り込んでいる商品です。
製作中のモチーフを動かさずに照射できるので便利です。
次に、ベースの裏面へ銀箔を貼る作業です。
裏面に貼るアクセサリー金具を隠すことと、絵柄に一層の奥行きと透明感をもたせることが、銀箔を貼る目的です。
まずは銀箔を貼りたい部分にレジンをうっすらと伸ばします。
均一に作業を進めるために、0.01グラム単位で計ってレジンを乗せ、針を使って伸ばします。
綺麗に銀箔を貼るコツは完全硬化の一歩手前。
完全硬化後では箔が貼りつかず剥がれてしまいます。
ベタつきすぎても、上手に箔を貼ることができません。
1秒単位で状態が変わりますので慎重にUVランプを照射します。
好みの状態に銀箔を貼ったら、銀箔保護のために、もう一度レジンをかぶせ、ベースの出来上がりです。
いよいよ、絵を描く作業です。
イラストを描き込んでいく作業に使う画材はアクリル絵の具と、パステルです。
絵を描く→レジンを数滴(直径3㎝の丸型で0.3g程度)たらす→針で丁寧に伸ばす→UV照射して固める
この作業を、直径3㎝程度の作品の場合で8~12回くり返して重ねます。
多少の技術が必要になりますが、最後の1層は、針の先を使って表面のレジンを側面全体に垂らすと断然仕上がりが美しくなります。
ベース用のモールドにUVレジンを流し込むところからココまで、おおよそ2時間程度の作業時間。
完成品がコチラ。
イベント会場で
「七宝ですか?」
「ガラスですか?」
とご質問いただくことが多い当方の作品。
「UVレジンと手描きを重ねています」とお答えすると大抵驚かれます。
UVレジンは手軽でありながら、まだまだ作品の幅を広げることが可能なユニークな材質だと感じています。
劣化性質などの欠点も、見方を変えて刹那的な美しさ、儚さを表現できる魅力として捉えるのも面白いのではないでしょうか。
レジン作品製作の参考になりましたでしょうか…♪
※ 2020年 現在メインで製作中のレジンアート作品。
こちらは2液性のエポキシレジンとUVレジンを両方使っています。
サイズは8㎝×8㎝×4㎝ 10㎝×10㎝×6㎝。
エポキシレジンの製作方法はこちら。
※現在レジン製作は中断しておりますが、レジン過去作品はInstagram:@miki_rumphiusに掲載中です。
→Instagram:M's Obidome
→メルカリショップ:M's Obidome
なお、数年間製作を中断している間に銀箔を使用していたモチーフが幾つか酸化してしまいました。
劣化しにくいレジンを使用しておりましたが、多少ベタつきが生じ始めたものもございます。
レジンを扱う難しさも改めて痛感しておりますが、やはりレジンならではの良さも再認識中です♪